【元銀行員が解説】借金があると賃貸の入居審査は厳しい?

「カードローンなどの借入があると賃貸契約が難しい」と、見かけることがあります。

それって本当でしょうか?


確かに賃貸には入居審査がありますが、消費者金融や銀行カードローンの借入があると審査に影響するのでしょうか?

今回は、借金と賃貸の入居審査の関係について見ていきます。


FP 竹下 昌成

この記事の監修者: FP 竹下 昌成

竹下FP事務所代表、㈱メディエス代表取締役、日本FP協会会員(CFP)、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者。兵庫県西宮市にて産賃貸業をメインに講師や執筆活動、相談業務を行っている

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借入があると、賃貸の入居審査に影響する

結論から言うと、借金があっても賃貸の審査に影響します。

個人信用情報を参照することにより、その借金の額や借入先、延滞状況などにより判断されます。


ただしクレジットカードくらいの審査になりますので、過度なものでなければ身構える必要はありません。

入居審査にあたっては、色々と注意して欲しい点があります。

<関連記事>:奨学金の借金が返済できない場合、どうすれば良い?

大家や家賃保証会社は、個人の信用情報を参照する

大家や家賃保証会社は、個人の信用情報を参照する確認してるの?

大家が管理会社を利用しているケースが大半ですので、大家自身は入居審査をしません。


管理会社から大家に意向を確認されるのは、判断が難しいケース(生活保護、高齢、シングルマザー、単身物件への2名入居、家賃交渉など)だけです。

ちなみに大家の代わりに、仲介会社(管理会社)が審査を行う場合もあります。


入居審査で見られるのは、家賃の返済能力や、職業や収入、人柄などです。

この点は、後ほど詳しく説明します。


では、大家や保証会社・仲介会社は、入居希望者の借金を確認してるのでしょうか?

答えから言えば、YESです。


大家さん自身が、入居希望者の借金の有無を調べるのは、確かに難しいでしょう。

その一方で、信販系の保証会社は確認しますし、独立系の保証会社は確認しない場合もあるなど、各社によって対応に違いがあります。


なお保証会社や仲介会社は、入居希望者の信用情報にアクセスするために、個人情報の収集の同意書または文言を、保証申込書に記載するなどの方法を取っています。

つまり入居希望者の借金について、入居審査に影響する時代に入ったということです。


<関連記事>:多重債務者とは?借金解決の方法は?

入居審査で見られるポイントは、後ほど詳しく解説します!

申し込み者が「ブラックリスト」は要注意

では入居希望者が、過去に金融事故を起こしている場合はどうでしょうか?

自己破産をしたとか、債務整理をした場合です。


いわゆる、「ブラックリストに載っている」状態です。

正確に言うと「ブラックリスト」というリストは存在せず、信用情報機関と呼ばれる組織に金融事故の記録が載っている状態を俗称しています。

この場合、入居審査は要注意です。


こうした事故情報は、信用情報機関に記録・保管されています。

先に書いた通り、保証会社や仲介会社は入居希望者の信用情報を、入手しているケースが多いです。


この信用情報には事故情報の有無も含まれており、入居希望者が過去に金融事故を起こしていると分かってしまうケースが増えています。

<関連記事>:カードローン審査で年収・勤務先の嘘はなぜバレる?

大家や家賃保証会社は、クレカ情報を確認してる

大家や家賃保証会社は、クレカ情報を確認してる

ネットを見ていると、「(信販系の)保証会社は信用情報機関に照会してるので、クレカで事故を起こしていたらアウト」、といった情報を時々見かけます。

これって、本当なのでしょうか?結論から言うと、本当です。


先ほど説明した通り、信販系の保証会社は入所希望者の信用情報をチェックしています。

<関連記事>:信販会社とは?分かりやすく解説します


信用情報機関の利用は、目的を明示して行うことになっています。

「クレジットやローン取引での与信判断に加えて入居審査でも利用で使用する」と同意書などに記載されていれば、保証会社による参照が可能です。


過去にクレジットカードで金融事故を起こしていると、入居審査に大きく影響します。

<外部の関連サイト>:信用情報の利用|信用情報について|指定信用情報機関のCIC

入居審査時にクレカ申し込みをさせることで、信用情報のチェックも可能

入居審査で保証会社は、同意文言無しには信用情報機関にアクセスできません。

ですが入居審査時に、クレジットカード申し込みをしている場合は、話が別です。


入居希望者に対して申し込み時に、クレジットカードの申し込みをさせる業者もいます。

「クレジットカードで家賃を引き落とせば、ポイントが溜まってオトクですよ」といった、うたい文句です。


もちろん、これは建前で、本当は信用情報機関にアクセスするのが目的です。

クレジットカードを作る段階で、必ず信用情報機関に照会するので、入居希望者の事故情報や借入額を確認できます。


入居希望者が過去に金融事故を起こしていたり、多すぎる借金があったら、別の理由をつけて入居審査を落とされることになります。

クレジットカードの売り込みを受けても、慎重に考えましょう。

<関連記事>:金融事故情報(ブラックリスト)とは?

今回の記事で一番大事なポイントです!保証会社がどうやって入居審査している会社なのかを確認しましょう。



賃貸の入居審査に落ちた!原因は何?

賃貸の入居審査に落ちた!原因は?

入居審査は保証会社によって判断基準が違うことは、上で説明した通りです。

つまり入居審査に落ちる原因も、色々なパターンがあります。


以下では、入居審査に落ちる典型的な原因を見ていきます。

家賃に対する年収・月給(・預金)が低い

年収や月収は、審査の上で大きなポイントになります。

当然ですが家賃に対する年収(月収)が低すぎると、審査では不利になります。


一つの基準と言われているのが、家賃が手取り月収の3~4割程度です。

手取り月収が家賃の5割を上回るようだと、返済能力が厳しいと大家から判断されるはずです。


ちなみに年収証明として、給与明細の提出を求められますので、年収のウソを付くことはできません。

その他、預金通帳のコピーを提出するよう求められる場合もあります。

預金が多い方が審査には有利です。

審査に不利な職業や勤務先

職業や勤務先は入居審査時に、大きく影響する

キャッシングの審査と同じく、「お堅い」職業が入居審査には有利です。

公務員や大企業のサラリーマン(OL)は、圧倒的に有利ですね。


雇用形態でいえば、正社員が有利で、非正規(派遣・パート)は少し不利です。

不利な職業で言うと、水商売やタクシー・トラック運転手、自営業者は審査にマイナスです。

変わったところでは、中小企業の経営者も入居審査には不利です。


今は羽振りが良くても、商売の風向きが変わったら、急にお金がなくなるケースも多いからです。

筆者(=もぐお)の知り合いの経営者で、年収が2000万もあったのに、賃貸の入居審査に落ちた人もいます。



大家からすると、中小企業の経営者より、一般のサラリーマンを好む傾向にあります。

入居審査は大家さん側(大家さん・管理会社・保証会社)で決定しますので、いくら年収があっても、自営業者はダメと大家さんが考えたら、その物件はあきらめるしかないです。

特に保証会社の審査通過は重要で、生活保護者でも保証会社の了承がないと入れないケースが多いくらいです。

本人の見た目・印象が悪い

大家さんからすれば、入居同士のトラブルや問題を起こしそうな人には、住んで欲しくないですよね。

入居希望者の見た目や、雰囲気は重要です。


犯罪歴、麻薬経験、病気(アルコール中毒や精神疾患)などある入居者も、大家さんにとって避けたいところです。

そうした情報は、仲介会社を通じて大家さんに伝えられます。


態度が悪い・不真面目だという判断をされた場合、審査に落とされる場合もあります。

不動産の仲介会社に行くときは、あまり常識外れな格好では行かない方がよいでしょう。

連帯保証人の有無・職業

連帯保証人のが必要なケースが多く、収入の高い職業に就いている保証人は審査に有利になる

今でも賃貸契約で、連帯保証人を大家から求められるケースは多いです。

連帯保証人と言っても誰でも良い訳ではなく、収入の高い職業に就いてる人が審査上も有利です。


とはいえ連帯保証人がいないと絶対に不可、ということはありません。

後で説明する家賃保証会社を使えば、ほとんどの大家さんは、「連帯保証人なし」に応じてくれます。

<外部の関連サイト>:保証人と連帯保証人の違いは?保証人になることのリスクは?

昔は連帯保証人は絶対でしたが、家賃保証会社ができてからは、保証人なしでもOKな大家さんが増えました

過去に家賃を滞納をした場合

家賃の返済遅れや滞納は、イメージ的にマイナスです。

過去の家賃滞納なんて、他に知られる訳ない、と思ってる方もいるかもしれません。


ですが、こうした悪い評判は大家・仲介会社・保証会社の間で知れ渡るものです。

入居審査を受けてる大家に知られたら、確実に審査に落ちるでしょう。

悪い評判ほど早く広まるものなので、なるべく家賃の滞納は避けたいところです。

保証会社による代位弁済の経歴がある場合

代位弁済が原因で、入居審査に落ちることもある

家賃保証会社は、日本全国に100社以上あると言われています。

といって各社とも個別に活動している訳ではなく、協会に加盟して、その協会内で情報を共有している場合もあります。

代表的な協会を挙げると、全国賃貸保証業協会や、賃貸保証機構などです。


仮にあなたが家賃を滞納して、ある保証会社に代位弁済してもらったとします。

代位弁済とは、第三者が債務者に代わり、返済を立て替えることです。

<関連記事>:代位弁済とは?元銀行員が分かりやすく解説!


保証会社は信用情報機関に所属していないので、こうした代位弁済の情報は、本来なら各社で共有されません。

ですが代位弁済した保証会社が協会に所属している場合、その協会に所属する他の保証会社にも代位弁済の事実が共有されることになります。


もしあなたが新規の入居審査を受けるとして、その保証会社が協会経由で代位弁済の事実を知れば、確実に審査に落ちるでしょう。


こうした代位弁済情報の共有は、必ずされる訳ではありません。

とはいえ、こうしたリスクがありうることは、覚えておいて下さい。

もちろん、その保証会社独自の情報は残り続けますので、過去に滞納や事故を起こした場合はその保証会社では否決となります。


大家さん・家賃保証会社・仲介会社が、あなたの借金もチェックする時代になってきました。

借金が入居審査に影響する可能性も、考えないといけません。


ましてクレジットカードの申し込みをしていたら、なおさらです。

クレジットカードの審査を通じて、あなたの借金に関する情報が、丸裸にされてしまいます。


クレカの申し込みをしてない場合でも、同意書などにサインすると、信用情報をチェックされうることは上で説明した通りです。

そうした同意書にサインしてまで入居したい物件なのか、サインの前に検討することをオススメします。


この記事のまとめ
  • 借金や事故情報が、賃貸の入居審査に関係する場合がある
  • 大家や保証会社は同意書さえあれば、信用情報機関に照会(アクセス)できる
  • 仲介会社はクレジットカード申し込みを通じて、入居者の信用情報を取ろうとする
  • 入居審査に落ちる要因として、給与・勤務先・職業・本人の雰囲気がある
  • 過去の返済遅れ・延滞が入居審査に影響する場合もある


<監修者のコメント>
・保証会社の審査基準も差があります。審査が厳しいところは保証料などの費用負担が少なく、審査のゆるいところは費用負担が大きい傾向にあります。賃貸申込時には確認しましょう。

・連帯保証人から回収できるケースも少ないので、保証会社を利用する物件がほとんどです。

・保証会社の審査は可決しても、大家さんや管理会社の判断で入居を断られるケースもあります。言動や服装など気をつけましょう。

・今後はさらに入居時の審査は厳しくなっていきます。借入や延滞など細かいものもきちんと管理しましょう。


もぐお

この記事の執筆者: もぐお

元銀行員で、このサイトの責任者です。難しい金融の情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!
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