【元銀行員が解説】消費者金融の金利相場は?金利はどうやって決まるの?

消費者金融を利用するにあたって、一番気になるのが金利と言う方は多いはずです。

消費者金融に限らずお金を借りるなら、誰だって金利は真っ先にチェックしますよね。


実は、消費者金融の金利は一定の相場があります

また一定の条件を満たすと、金利を下げることもできます


今回は消費者金融の金利相場や、金利の決まり方ついて解説します。


FP 阿久津 和宏

この記事の監修者: FP 阿久津 和宏

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、トータル・ライフ・コンサルタント。ファイナンシャルプランナーを志し、ご縁あって、国内大手金融機関に転職を経て独立。ブログ

続きを読む

消費者金融の金利相場って、どの程度?

金利・利息のおさらい

まずは金利と利息について、簡単におさらいします。

あなたが、誰かから10万円のお金を借りる場面を想像してみて下さい。


ただし借りたお金を返すにあたり、10万円だけでなく(お礼の意味も込めて)多少の上乗せをして返すことで貸主と合意します。

この上乗せ分が、利息にあたります


たとえば借入金額が10万円として、半年後に10万円に利息5千円を上乗せして返済する、といった形です。

この時、半年で利息5千円なので、1年で見れば利息は1万円ということになります。


この1年間の利息を借入金額で割った値が、金利となります。

今回の場合だと、以下が金利ということになります。


1年間の利息:1万円 ÷ 借入金額:10万円 = 金利:10%(=0.1)


ポイント
  • 利息とは ・・ お金を返す時に上乗せすべき金額
  • 金利とは ・・ 1年分の利息を借入金額で割った割合

<関連記事>:キャッシング金利について知っておきたい事

金利は1年分の表記が原則ですが、誤解を招かないためにも金利(実質年率)と表記されることが一般的です

大手消費者金融の金利相場は?

消費者金融の金利相場は?

それでは消費者金融の、実際の金利相場を見てみましょう。

以下は、消費者金融の大手5社の金利です。

金利(年率) (最大)借入限度額
プロミス 4.5%~17.8% 500万円
SMBCモビット 3.0%~18.0% 800万円
アコム 3.0%~18.0% 800万円
アイフル 3.0%~18.0% 800万円
レイクALSA 4.5%~18.0% 500万円


表からわかるように、金利幅はどの会社もほとんど同じで3%~18%です。

かといって誰でも3%で借りられるかというと、そうではありません。


初回借入の適用金利は、上限金利(つまり約18%)になるケースがほとんどです。

上で紹介した大手5社に限らず、中小の消費者金融でも事情は同じで、初回借入の金利は上限金利である18~20%になります。


消費者金融の金利の決まり方については、「消費者金融の金利って、どうやって決まるの?」で詳しく解説します。

<関連記事>:消費者金融とは?分かりやすく解説

金利18%の利息って、どのくらい?

一口に金利18%と言っても、ピンと来ない人も多いでしょうから実際に計算してみます。

仮に50万円を金利18%で借りたら、毎月の利息は以下のようになります。


毎月の利息(目安) = 50万円 × 18% × 1/12 = 7,500円


あくまで目安ですが、毎月の利息は7,500円になります。

一見すると安いと感じる人もいるかもしれませんが、実際の返済では利息にプラスして元本の一部の返済も必要です。


一方で、「金利18%なんて高すぎる!」と思う人もいるかもしれません。

消費者金融の金利がなぜ高いかは、「消費者金融の金利ってなぜ高いの?」で詳しく解説します。

<関連記事>:30万・50万円のお金を借りたら利息はいくら?

厳密には、借入額に応じて毎月の返済額が決まり、そこから利息と元本の一部を返済することになります

消費者金融選びで、金利は決め手にならない

上で見たように、消費者金融の初回借入の金利は上限金利で決まり、その上限金利は各社で差がありません。

ですから消費者金融を選ぶ際、金利は決め手になりません


審査の早さや、内緒での借りやすさなど、他の観点から選ぶのがオススメです。

オススメの消費者金融の選び方は、以下をチェックして下さい。

<関連記事>:【元銀行員が解説】消費者金融のおすすめランキング!どこがいいの?



消費者金融の金利って、どうやって決まるの?

上では、消費者金融の初回借入の金利が、ほぼ上限(約18%)であると説明しました。

ですが消費者金融の提示金利は、3~18%なので、より低い金利で借りることも可能です。


では消費者金融で適用される金利は、どうやって決まるのでしょうか?

上限金利は法律で決められている

「貸主と借主が合意すれば、金利を自由に決められる」と考える人がいるかもしれませんが、日本の法律では許されていません。

貸金業者が個人に貸し付ける融資の金利は、「出資法」により上限金利が20%と定められています。


貸し付け金利が20%を超えると、出資法によって業者に刑事罰が科されます(個人は罰則なしです)。

つまり消費者金融による貸出金利はどんなに高くても、20%を超えることはありません。

<関連記事>:出資法とは?元銀行員がわかりやすく解説します!


この出資法に加えて、消費者金融は「利息制限法」という法律でも金利の制限を受けています

利息制限法の上限金利

利息制限法第1条
金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分


貸金業者が利息制限法の上限金利を超える貸し付けをした場合、その上回る部分は無効とされます。

加えて貸金業法という法律により、違反した貸金業者は行政処分を受けます(借入した個人は罰則なし)。


上の表の通り、借入額が10万円未満で上限金利は20%、10万円以上で18%、100万円以上で15%となります。

これが日本での、消費者金融(貸金業者)による貸出の上限金利ということです。

<関連記事>:利息制限法とは?上限金利など分かりやすく解説

上の説明はあくまで正規の消費者金融の場合です。正規の登録をしてないヤミ金業者の場合、年率100%から1000%を超える貸出もありえます

借入枠(契約額)で、適用金利が決まる

消費者金融を含むカードローンの金利は、借入枠(契約額)で決まります。

実際の借入額で決まるわけではないので、気をつけてください。


この点は少し分かりづらいので、例を挙げて説明します。

以下のように、Aさんは30万円の借入枠で30万円、Bさんは150万円の借入枠で30万円借りたとします。

借入枠によって適用金利が決まる

どちらも借入金額は30万円ですが、適用金利は異なります。

Aさんが18%なのに対し、Bさんは15%です。


こうした違いが出るのは、Aさんの借入枠が30万円なのに対し、Bさんの借入枠が150万円だからです。

このようにカードローン会社は実際の借入額ではなく、借入枠の金額で適用金利を決めています。

契約額が多くなると、適用金利が下がる

カードローンの契約では、契約額(借入枠)が大きくなると、その分だけ適用金利が下がります。

逆に契約額が低ければ、それだけ適用金利も高くなります。


以下は大手消費者金融アコムの、借入枠(契約額)ごとの適用金利です。

借入枠(契約極度額) 適用金利(実質年率)
1万円~99万円 7.7%~18.0%
100万円~300万円 7.7%~15.0%
301万円~500万円 4.7%~7.7%
501万円~800万円 3.0%~4.7%

契約額が大きくなるほど、金利が低くなっているのが分かります。

アコムだけでなく、他の消費者金融や銀行カードローンでも同じで、契約額が大きくなるにつれ金利が下がるのが特徴です。

<関連記事>:カードローン金利の仕組みを解説!利息の計算方法は?

金利は借入額ではなく、借入枠の金額によって決まる点は、しっかり押さえておきましょう



消費者金融の金利って、どうやったら下がるの?

上では消費者金融の金利の決まり方について、解説しました。

とはいえ誰だって、少しでも低い金利で借りたいですよね。


ここからは消費者金融の金利を下げる方法を紹介します。

方法1: 無利息サービスを利用する

カードローンの無利息期間とは

大手の消費者金融では、「無利息サービス」を提供している会社があります

初回契約であることが条件ですが、30日限定で借入した金額の利息が0円になります。


無利息期間が終了すると、その後は通常の利息がかかりますが、返済負担をそれなりに減らせるため、これを利用しない手はないでしょう。

以下は無利息サービスがある大手カードローンの、サービス内容と適用条件をまとめた表です。

消費者金融 サービス内容 適用条件
プロミス 初回の出金の翌日から30日間 メールアドレスを登録し、Web明細サービスを利用
アイフル 初回の契約日の翌日から30日間
アコム 初回の契約日の翌日から30日間 なし
レイクALSA 初回の契約日の翌日から180日間
※借入額のうち5万円まで対象
契約額200万円まで
Web以外の申し込みで
初回の契約日の翌日から60日間 契約額200万円まで
Web申し込み限定


こうした無利息サービスを提供してるのは消費者金融だけで、銀行カードローンでは提供していません。

銀行カードローンの方が3%ほど金利は低いですが、この無利息サービスのため、最初の4か月程度なら消費者金融の方が返済負担が軽くなります。

<関連記事>:無利息期間のあるカードローンの選び方

サービス内容や適用条件は、カードローン会社によって異なります。申込前に確認しておきましょう

方法2: 借入枠(契約額)を増やす

上でも書きましたが、借入額(契約額)を増やせば、その分金利を下げられる場合もあります

ただし借入枠を増やすにあたって、注意点が2つあります。

消費者金融の借入枠を増やす際の注意点

1つ目は、誰でも借入枠を増やせるわけではない点です。

契約時の審査とは別に、借入枠を増やす際にも審査があります。

信用力が高くない人(たとえば年収の低い人)は、借入枠の増額審査に落ちてしまう可能性があります。


注意点の2つ目は、増額した借入枠で借り過ぎるのはNGです。

借入枠を増やせば金利は下がりますが、借入額そのものが増えると、金利の下げを上回るペースで利息が増えてしまいます。


借入枠を増額する目的が返済負担を減らす人からすれば、借り過ぎで返済負担が増えてしまえば元も子もありません。

借入金額/借入枠 トータル利息 一回の返済額 適用金利
30万/30万 74,741 12,491 18%
30万/100万 61,592 12,053 15%
100万/100万 205,341 40,178 15%


上の図は、30万円と100万円を借り入れした時の利息と、一回当たりの返済金額、適用金利を示したものです。

借入枠を30万円から100万円に増やせば、適用金利が下がるので、同額借りた時の利息が減ります。


しかし借入枠100万円いっぱい借りてしまえば、いくら金利が下がったといえ、トータルの利息が大幅に増えてしまいます

借りれるだけ借りたくなってしまうのが人間の心理ですから、特に自制心の弱い人は、安易に借入枠を増やさない方が良いでしょう。

<関連記事>:キャッシング利息の計算方法は?元銀行員が解説します

方法3: 会社からの提案により

ある程度取引を継続していると、会社側からの提案で金利が下がることがあります

ただし条件付きの提案がほとんどです。


たとえば借入枠30万円で金利18%の人に対して、「借入枠80万円にする代わりに金利17%でどうでしょう」といった、増枠とセットの提案をしてくることがあります。

会社側は利用者の金利を下げる代わりに、増枠を提案することで収益拡大を図っています。


また金利を下げる提案と一緒に、収入証明書の提出を要求されるケースも多いです。

すでに提出済みの人は対象外ですが、収入証明書の提出も金利を下げる条件の一つになります。

金利を下げる提案をしてくるのは営業店ですが、実際に審査するのはセンターなので、提案されたのに審査で落ちる場合も残念ながらあります



消費者金融の金利ってなぜ高いの?

上では消費者金融の金利相場や、金利を下げる方法を紹介してきました。

ですが中には、「消費者金融の金利って、こんなに高いのなんで?」と疑問に思う人もいるかもしれません。


以下では、消費者金融の金利が高い理由を見ていきます。

理由1: 無担保・無保証で利用できる

消費者金融の金利はなぜ高い?

消費者金融の金利が高い理由の一つ目は、「無担保・無保証」で利用できるからです。

無担保・無保証ということは、(土地のような)担保を提供したり保証人を用意する必要がない、ということです。


借り手からすれば都合の良い話になりますが、貸し手からすれば全く逆です。

担保や保証人がいるなら、仮に借り手が返済に行き詰っても、そちらから貸金を貸し手は回収すれば良いからです。


つまり無担保・無保証は貸し手にとってリスクの高い融資であり、その分だけリスク料として金利を高く設定します。

逆に住宅ローンの金利は高くても年率0.5%ほどなのは、家や土地が担保となっているためです。

<関連記事>:中小大手の消費者金融、全国35社の金利・即日の一覧表

こうした特徴は銀行融資でも同じで、リスクの高い融資先ほど高い金利を要求されます

理由2: お金の使い道が原則自由

貸したお金を借り手が何に使うかは、金融機関にとって大きな関心事です。

教育費や車の購入費など使い道が決まっていれば、貸主としてもリスク管理がしやすくなります。


このため借りたお金が特定の目的に限定されているローンは、制限のないローンより金利が低いことで知られています。

こうした利用目的が制限されたローンは、「目的別ローン」と呼ばれています。


教育ローンなら年率2~3%、マイカーローンなら3~5%での借入が可能です。

一方の消費者金融は、資金使途(借りたお金の使い道)が原則自由です。


もちろん原則自由の方が、利用者としては嬉しいはずです。

ただ貸し手としてはその分リスクが高くなり、金利が高くなるのです。

理由3: 審査がそこまで厳しくない

ここまで消費者金融の審査の話をしてきませんでしたが、実はあまり厳しくありません

銀行が扱う個人向けローン商品に較べて、準備すべき必要書類も少なく、気軽に申し込みできます。


ですが審査が厳しくないということは、貸し手から見ればリスクの高い融資ということになります。

このため消費者金融の金利は、リスク分が上乗せされた金利帯になっています。


ちなみに銀行カードローンが消費者金融よりも金利が低いのは、2つの理由があります。

一つは単純に、銀行カードローンの方が審査が厳しいためです。


もう一点は、銀行カードローンには保証会社が付くためです。

あなたが万一、銀行カードローンの返済が出来ない場合は、保証会社が代わりに返済してくれます(その後は、保証会社から請求を受けます)。


このため、銀行にとってカードローンの融資はそこまでリスクが高くないのです。

こうした理由から、銀行カードローンは消費者金融に較べて低めに金利が設定されています。

<関連記事>:消費者金融の審査に通らない?知っておきたい審査基準

一時期、銀行の方針により銀行カードローンの方が審査が甘かった時期もありますが、今は元通りになってます


以上、消費者金融の金利について見てきました。

消費者金融の金利相場は上限が年率18%ほどで、各社で差がありません。


消費者金融選びで金利が決め手にならないことは、上で見た通りです。

また消費者金融の金利を下げる方法は、いくつかあります。


とはいえ消費者金融の金利はそもそもが高いので、高額な借入をすべきではありません。

あくまで一時的な利用に留めることを、オススメします。


この記事のまとめ
  • 消費者金融の金利幅は3~18%程度で、会社ごとで差はほとんどない
  • 消費者金融の上限金利は18~20%で、初回借入は上限金利が適用される
  • 適用金利は借入枠で決まり、借入枠が増えれば金利は下がる
  • 無利息サービスを利用すれば、1ヶ月間分の利息が0円
  • 消費者金融の金利が高いのは、審査が厳しくないなどが理由


<監修者のコメント>
カードローンはCM等で馴染みはあると思いますが、カードローンの借入を検討している場合は、金利について大まかにでも知っておくことはとても重要です。

そのため、借入枠を増やせば「金利が下がる」借入枠を増やせば「借りられる」という流れで、借入総額が増加し、金利負担が増加することもあります。

特にカードローンを使い慣れていない場合位は、収支のバランスを常に意識する必要はあるでしょう。


もぐお

この記事の執筆者: もぐお

元銀行員で、このサイトの責任者です。難しい金融の情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!
好きな漫画:波よ聞いてくれ
証券外務員・特別会員一種
早稲田大学 政治経済学部 卒業
詳しいプロフィールはコチラ
ツイッターは、コチラ

続きを読む




検索
おすすめキャッシング
  • プロミス

    4.65
    プロミス
    金利
    4.5-17.8%
    借入限度額
    500万円
    融資
    最短1時間
    ネット完結
    完全対応
  • SMBCモビット

    4.36
    SMBCモビット
    金利
    3.0-18.0%
    借入限度額
    800万円
    ネット完結
    完全対応
  • アコム

    4.12
    アコム
    金利
    3.0-18.0%
    借入限度額
    800万円
    融資
    最短1時間
    ネット完結
    一部対応
より詳しいランキングはコチラ >

(※当社調べによる)

このサイトの執筆・監修をしています

初めまして。このサイトの管理人で、「もぐお」と言います。元銀行員で、このサイトの執筆・監修を行っています。